2020年度関東地区公開シンポジウム(2020年11月29日)

日本教育学会 2021年度 関東地区活動

 

公開シンポジウム 「学校と地域社会の連携」

 日本教育学会 関東地区では下記の公開シンポジウムを開催いたします。

 日本教育学会会員のみなさまはオンラインでの参加となっておりますので、

 ご参加される場合は  kanto68taisho@gmail.com よりお申込みください。

 事前にお申込みをいただいた方に、大会一週間前をめどにZoomのID、

 パスコードをお送りします。

 

日時:2020年11月29日(日)14:00-16:30(Zoomによるオンラインシンポジウム)

参加費:無料 (事前の申し込みが必要です)

 

〈趣 旨〉

 本年4月から実施の新しい学習指導要領の眼目の一つが「社会に開かれた教育課程」である。もとになった2016年12月の中教審答申では、新しい教育課程の実施のために、地域の人的・物的資源を活用すること、社会教育と連携すること、学校教育の目指すところを社会と共有・連携させること、等の必要性が謳われた。

 また、2015年の中教審答申「これからの学校教育を担う教員の資質向上について~学び合い、高め合う教員育成コミュニティの構築に向けて」では、今日の「新たな教育課題」として「アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善」「ICTを用いた指導法」「道徳教育の充実」「外国語教育の充実」「特別支援教育の充実」等々を挙げ、これらへの対応を研修段階とともに教員養成段階にも求めていた。「こうした新たな教育的課題に対応していくためには、保護者や地域の力を学校運営に生かしていく視点も必要である。学校が地域づくりの中核を担うという意識を持ち、学校教育と社会教育の連携の視点から、学校と地域の連携・協働を円滑に行うための資質を養成していくことも重要となってきていることから、教職課程においてその取扱いの充実を図るべきである。」(同答申)このように、「学校と地域の連携・協働」を円滑に行う資質が「新たな教育的課題」全体に関わって必要とされ、その養成が求められているのである。

 このように、新教育課程の実施、及びこれに対応する教員養成の在り方をも視野に入れて、本シンポジウムでは「学校と地域社会の連携」をテーマとして掲げたい。

 シンポジストからは

 ①学校運営協議会(コミュニティ・スクール)の事例報告

 ②総合的な学習の時間等における社会教育施設(図書館等)の活用事例報告

 ③地域社会における学びの機会をどう提供するか-NPOからの事例報告

 ④大学は地域の課題をどう取り上げているか-大学における実践事例報告

 等々についての報告をお願いし、今後の課題や方向性について議論してみたい。

 

〈発題テーマとシンポジスト〉

 ① 南山小学校におけるコミュニティスクールの試み

  港区立南山小学校校長  難波 明夫氏

 ② 探求的な学習を支援する公共図書館 

      -鳥取県立図書館と公立小・中学校の連携を事例として-

  大正大学教授  稲井 達也氏

 ③ 学校との連携による子どもたちへの学びの提供・支援

  NPO法人SLC代表理事  幅野 裕敬氏

 ④ 大学における地域連携とwithコロナを見据えた新しいフィールドワークの可能性

  大正大学専任講師  齋藤 知明氏

 

〈司会〉 

 樋口 直宏(筑波大学)、滝沢 和彦(大正大学)

 

※なお、本公開シンポジウムは第68回関東教育学会大会と共催で行われます。同学会は2020年11月29日(日)に大正大学が担当の下、ウェブ開催にて行われます。