中部地区研究会のご案内
2012年3月
教育学会中部地区理事一同
以下のような研究会を開催いたしますので、ご参加下さいますようご案内いたします。
テーマ 教育実践から教育実践記録への変換とその研究
教育実践をいかに記述するか、いやそもそも教育実践そのものをいかに研究し、後付の解釈を越えて教育実践をさらに拓くものにしていくのか、こうした課題は古くから追求されてきました。教育実践記録を教師の生活綴り方と見なす人もいましたし、教育実践記録論についての先行研究もいくつかあります。
しかしながら、いまなお教育実践をその外形だけで捉えたり、単に数値化するだけの単純化があります。我田引水的解釈に留まる研究も少なくありません。教育実践研究を発展させることにつながる教育実践記録とその研究を開発していくことが求められているわけです。
そこで、まずは教師が自らの実践をいかに実践記録へと変換しているのか、さらに実践と実践記録からいかに実践的研究の成果を引き出していこうとしているのかを検討する中で、その課題に迫ってみたいと考えます。
教育実践は教室の教育活動だけを指すわけではありませんが、今回は教育実践とその記録を作成してきているお二人の教師に実践をいかなる観点から実践記録へと変換し、実践研究を行っているかを報告していただき、多様な角度から検討をしてみたいと研究会を企画しました。教育学会会員ばかりでなく、広くこうした問題に関心をもつ人々と共に検討できればと考えます。ご参加下さいますようご案内申し上げます。
日 時:2012年5月12日(土)13時受付 13時30分〜16時
場 所:ウインク愛知(名古屋駅より徒歩5分)1104会議室
(http://www.winc-aichi.jp/もしくは052-571-6131)
報 告:
・趣旨説明 子安 潤(愛知教育大学)
・授業記録から見える子どもの姿(仮題) 宮澤知可子教諭(三重県菰野町立千種小学校)
・私にとって実践記録はどのような意味があるか—学校に行きたくない!みゆきさんの記録から
鬼頭正和教諭(愛知県春日井市立篠原小学校)
・指定討論 的場正美(名古屋大学) 山本理絵(愛知県立大学)
司 会:坪井由実(愛知県立大学) 松下良平(金沢大学)