日本教育学会中部地区教育公開シンポジウムのご案内
日本教育学会中部地区教育公開シンポジウム実行委員会
植田健男・子安潤・坪井由実 中嶋哲彦・松下良平
いよいよ大学では前期の授業が終わろうとしており、何かと慌ただしい時期に差し掛かっている頃かと存じます。
日本教育学会中部地区では、今年も下記の要領で教育公開シンポジウムを企画いたしました。日本教育学会中部地区会員のみなさまはもとより、全国の会員のみなさまに、周りの方々もお誘いの上、ご参加下さいますよう、何とぞ宜しくお願い申し上げます。
《テーマ》
今 日 の 高 校 教 育 改 革 の 課 題 と 展 望
《趣旨》
2011年9月に中央教育審初等中等教育分科会にはじめて高等学校教育部会が設置されるなど、ほぼ二十年ぶりに高校教育の改革が政策論議の俎上に昇ってきています。それに続いて2012年9月には高大接続特別部会が設置されて、「高大接続」問題が急速に浮上し、さらに教育再生実行会議が第四次提言(2013年10月)で「達成度テスト」の導入を提言したことから「大学入試改革」が焦点化してきています。
昨年12月22日には中央教育審議会は「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)」を出し、高等学校教育、大学教育、大学入試の一体的改革について答申しました。これによれば2020(㍻32)年度より段階的に「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を実施し、各大学が個別に行う選抜はアドミッション・ポリシーで明確化することとしています。
センター入試の廃止が打ち出されたこともあって、今や、「高校教育改革」は、ほぼ大学入試改革の問題に一本化されているような状況にありますが、高校現場での実情を踏まえて、本来の高校教育の問題状況や課題をどこに捉え、そこから高校教育の何をこそ改革・改善すべきなのかを追究する根本的な論議が求められています。
そこで、先ずは、今日の「高校教育改革」政策の動向を概観した上で、設置者を異にする中部圏内外の国・公・私立高校における、生徒たちの現状と向かい合う学校実践について報告して頂き、それぞれがどういう課題と向かい合いつつ、いかなる取り組みを進めているのかについて議論したいと思います。
記
日 時:2015年8月2日(日) 14時から17時まで
場 所:名古屋大学教育学部大講義室
名古屋駅より地下鉄東山線・名城線で約30分 http://www.nagoya-u.ac.jp/access/
会場となる教育学部は、名古屋大学・東山キャンパスにあります。地下鉄名城線「名古屋大学駅」下車。一番出口から西方向に徒歩で約5分。
http://www.nagoya-u.ac.jp/upload_images/campus_map_jp.pdf
なお、土・日はほとんどの建物がタイム・ロックされており、通り抜けができません。教育学部本館の正面玄関からお入り下さい。なお、入構規制がありますので、公共交通機関でお越し下さい。
プログラム:
・基調提案: 今日の高校教育改革の展開と課題
植田健男(名古屋大学大学院教授)
・国・公・私立高校における学校実践:
報告1 国立大学附属高校の場合
山田 孝(名古屋大学教育学部附属高校副校長)
報告2 公立高校(通信制)の場合
倉科浩彰(長野県須坂高校教諭)
報告3 私立高校の場合
水野 浩(学校法人新名学園旭丘高校校長)
堀内文兵(学校法人新名学園旭丘高校教頭)
以上
◆問い合わせ先
2014-15年度実行委員会事務局 植田健男
〒464-8601 名古屋市千種区不老町 名古屋大学大学院教育発達科学研究科
Tel 052(789)2625
E-mail t.ueda@nagoya-u.jp
※シンポジウム当日の連絡先
植田 090-3268-6041(携帯電話) takeo-ue@docomo.ne.jp
(@を半角に直して送信願います)