近畿地区・研究会のご案内(2020年5月24日)

『教育学のパトス論的転回』を読む

日本教育学会第79回大会(2020.8.24.-26)@大阪大学プレ企画、同2019近畿地区活動

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日時:2020年5月24日(日) 開場13時 / 13時30分~17時30分

場所:大阪大学人間科学研究科 東館207「ユメンヌホール」(東館2階)
https://www.hus.osaka-u.ac.jp/ja/access.html (大阪大学 吹田キャンパス)

パネリスト・指定討論:

【第一部】 松下良平(武庫川女子大学)、鵜野祐介(立命館大学)、
大塚類(東京大学)、倉石一郎(京都大学)、坂井祐円(仁愛大学)

【第二部】 生澤繁樹(名古屋大学)、平石晃樹(金沢大学)

【指定討論】 森田伸子(無所属)、小野文生(同志社大学)

司会:岡部美香(大阪大学)

東日本大震災で露わになったように、今日、官僚的なシステム化と科学技術による合理化への飽くなき追求は、私たちの暮らす社会のさまざまな領域でカタストロフィ(災厄/厄災)を引き起こしつつあります。
このような事態がもたらす人々の苦痛・苦悩・悲哀に対して、教育学はどのように応答することができるのでしょうか。
また、教育の領域に焦点づけるなら、これまで数多くの教育改革が行われてきたにもかかわらず、今日の学校教育は、経済的な格差、マイノリティの排除、いじめを始めとする暴力などの問題を克服し得ないばかりか、むしろそれらを再生産しているのではないかと批判されています。この現状は果たして、実証的・合理的な成果を速やかに上げることをめざすような教育制度改革や教育実践開発のみで改善され得るものなのでしょうか。そういった制度改革や実践開発の前提としてあるはずの「よい教育とは何か」という課題について、私たちは十分に検討しているといえるでしょうか。
『教育学のパトス論的転回』(小野文生・岡部美香編著、東京大学出版会、2020 年5 月(刊行予定))は、上記のような問題意識を共有する著者6 人が、人間の経験や生(生命・生活・人生)が本来的に含みもっている「パトス」――「情感・情動・情熱」「受苦性」「ままならなさ」「冗長性」「捉えがたさ」など――に根ざす教育学の可能性について論じたものです。今回の研究会では、教育学のさまざまな領域で活躍している研究者にこの著作の意義について検討していただき、その議論を皮切りとして、フロアの参加者とともに、これからの教育の方向性と内容を考えたいと思います。

※なお、日本教育学会第79 回大会は、2020 年8 月24 日(月)~26 日(水)の会期で神戸大学を大会校に開催されます。そのプレ企画にも位置づけました。多くの会員、学生・院生、関心のある市民の方々の参加をお待ちしています。

主催: 日本教育学会近畿地区(担当理事:岡部美香[大阪大学])

共催: 大阪大学人間科学研究科

備考: どなたも自由に参加できます(事前申し込み不要/無料)