機関誌改革に向けてパブリックコメント募集(2024年2月13日~2月26日)

日本教育学会会員の皆様

日頃より、本学会の運営にご協力をありがとうございます。
会員の皆様のご意見をうかがいたい事案があり、このメールをお送りしております。
機関誌『教育学研究』編集委員会では、会員の皆様の「投稿」「査読」に関わって次の改革案を検討しています。これについての皆さんのご意見を募集します。以下のGoogleフォーム宛に、忌憚なくご意見をお送りください。
いただいたご意見は、編集委員会および法人理事会で検討し、今後の改善の参考とさせていただきます。
掲載論文の学術的水準と掲載論文数を保持した機関誌の刊行をこれからも持続的に行っていくための改革案であることをご考慮いただき、改善に資するご意見をいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
機関誌編集委員長 本田由紀(yuki@p.u-tokyo.ac.jp

【意見募集期間】:2024年2月13日~2月26日
【意見送付先】:Google フォームは会員管理システムSOLTIのマイページをご覧ください。

SOLTIマイページ
https://service.gakkai.ne.jp/solti-asp-member/mypage/JERA

1.改革提案

【提案1】
投稿締切を、現在の年6回(奇数月末)から、新たに年4回(1月末、4月末、7月末、10月末)とし、締切・査読と刊行号を対応させる。

【提案2】
投稿後の査読結果を「採択」「再審査」「不採択」の3択とする。「再審査」は通常の投稿締切や編集委員会とは別の体制で迅速に審査を行い速やかに採否を決定する。これにより現在の「再投稿」は「再審査」に変更し、「再々投稿」は廃止する。(2月13日16時、「再審査」または「不採択」のいずれかとする「採択」「再審査」「不採択」の3択とするに修正しました。)

【提案3】
編集委員数を、現在の14名から26名へ、副委員長を1名から2名へ増員する。

2.提案理由と補足説明
(1)現状では編集委員会は以下の体制で行っています。
〇投稿締切は奇数月の月末、年6回。それに伴い、査読および編集委員会も年6回開催。
〇機関誌の刊行は年4回。
〇編集委員会の構成は正副委員長に加えて編集委員14名。投稿論文を編集委員2名と外部査読委員1名の3名で査読。
〇査読結果は「採択」「条件付き採択」「再投稿」(再投稿論文については「再々投稿」)に区分。「再投稿」「再々投稿」も通常の投稿締切に投稿し、編集委員会で初投稿論文とともに査読
〇過去4年間の1回あたりの投稿締切への投稿論文数は平均24本

(2)ここから以下のような課題が生じています。
〇「再投稿」「再々投稿」が投稿締切および編集委員会開催のタイミングとの関係で査読結果が出るまで長期間がかかり、特に「再々投稿」の場合は初めて投稿してから最終結果が出るまでに約1年を要し、かつ不採択になる場合が少なくない。
〇投稿締切と刊行が対応していないことにより、投稿した論文がどの号に掲載されるかが不明確であり、また巻号により掲載論文数に多寡が生じる。
〇年6回の投稿締切・査読・編集委員会開催により、編集委員会と事務局が継続的にきわめて多忙な状況にあり、維持可能性が危ぶまれる。

(3)改革への懸念とそれへの応答
提案のうち会員の皆様にとって特に大きな影響をもつのは【提案1】と【提案2】です。
〇【提案1】については、年6回の投稿機会が年4回に減りますが、他の教育関連学会では投稿締切や機関誌刊行回数が年1回もしくは2回の場合が多く、年4回でも十分に投稿機会を保障していると考えます。
〇投稿機会が年4回になることにより、1回の投稿論文数が増えると予想されますが、編集委員を増員することにより、いっそう丁寧な査読と詳細な査読コメントの返送を行い、採択率を低下させず、かつ掲載論文の水準を維持・向上させるように努めます。
〇【提案2】については、1回の投稿締切ごとに、「再審査」も含め採否が完結することにより、査読期間の長期化を防ぎます。シミュレーションによれば、最初の投稿を含め3回目の投稿(「再審査」で不採択になった場合は次の投稿締切に投稿することを想定)の結果が判明するまでに、約3か月の期間短縮が見込めます。

以上