中部地区・公開シンポジウム(中部教育学会共催、2018年6月29日開催)

日本教育学会中部地区・中部教育学会共催公開シンポジウム

印刷はこちら(PDF)

テーマ:わが国における幼児教育・保育改革の動向と課題

と き:2018年6月29日(金) 18時30分~20時30分 【参加費無料】

ところ:愛知県立大学名駅サテライトキャンパス(ウィンクあいち15階)
*ウィンクあいち(〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38)
*JR,地下鉄,名鉄,近鉄「名古屋駅」徒歩約5分

シンポジスト:
伊藤良高氏(熊本学園大学)
「現代日本における幼児教育改革・保育改革の展開と問題点」

平松知子氏(けやきの木保育園長)
「幼児教育の無償化と求められる保育の質」

蓑輪明子氏(名城大学)
「保育士の専門性と身分保障のあり方―保育士労働実態調査の結果から―」

趣旨

この間、わが国においても幼児教育・保育分野におけるさまざまな制度改革がすすめられてきた。2006年の「認定こども園」の創設につづき、2012年には「子ども・子育て新支援制度」が導入されてきた。にもかかわらず、待機児童問題はなお深刻な状況が続いているが、これに対して、政府は保育基準を引き下げることでこの問題の解消を図ろうとしており、まさに「保育の質」のあり方が問われている。

また、2018年からは、新しい保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、幼稚園教育要領が施行されている。あわせて、政府は、「人生100年構想会議」において「幼児教育の無償化」「待機児童の解消」を打ち出しているが(2017年12月「中間報告」)、これらの政策のねらいはどこにあるのか、これによって保育サービスの提供や自治体の役割・責任はどうなるのか等、検討すべき課題は少なくない。

そこで、本シンポジウムでは、①近年のわが国における幼児教育改革・保育改革の動向を総合的に把握し、②政策検討が本格化しつつある「幼児教育無償化」「待機児童解消」プランならびに新しい指針・要領の分析をすすめ、さらに、③保育士の待遇と身分保障の問題を労働実態からとらえかえすことを通じ、今後の幼児教育・保育の質保障のあり方を展望する機会としたい。

【連絡先・問い合わせ先】

〒464-8601 名古屋市千種区不老町
名古屋大学大学院教育発達科学研究科(石井拓児研究室)
E-mail:ishii.takuji□h.mbox.nagoya-u.ac.jp (□を半角@にしてください)